さつき会


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 「宙の会」署名活動への御礼と報告
入江 杏(11期生)

星美の皆さま、
署名活動では本当に本当にお世話になりました。
皆さまに心よりの御礼を申し上げます。

HP上などでのご報告など遅れてすみません。
宙の会はまだ、設立して間もないだけに、行きとどかないことが多く、ご心配おかけしています。

ようやくこぎつけた先月3日の「宙の会」全国大会では柳田邦男先生の基調講演を賜りました。
私の主宰する「ミシュカの森」というグリーフケアと読み聞かせの会にもおいで下さった先生です。
「悲しみの連帯 いのちの再生」と題した講演で時効撤廃に向けて動き出した遺族の絆への力強いエールを頂きました。
大会後、署名用紙などが整いましたのが2週間後(これも遅くなってすみませんでした…)、
その後一カ月足らずの間に、5万余の署名が集まりました。
想像を超える数に、本当にびっくりしました・・・。

時効問題と関わる中で私の気持ちに大きな変化がありました。
喪失の悲嘆は結局、個人的な問題、とする社会の風潮の中で、自助努力に目を向ける余り、社会のネグリジェンスに真摯に向き合ってきたのか?という自戒です。

そもそも法によって人は癒されない、思ってきました。
誰に弁償うてもらわなくてもいい、と思ってきました。
未解決事件ですから、法の場にも出られない、そんな悔しさもあり、法律問題から距離をとってきました。

ただ、時効問題を知れば知るほど、その存在理由としてあげられているもののあまりの理不尽さに素人ゆえ一層、ただただ驚いています。
こんな法律をこのまま看過していいのか、という気持ちになりました。

時効問題はそもそもネグリジェンスの結果だと感じています。
今までなぜこの問題と真摯に向き合ってこなかったのでしょう?
行政や司法がいかにひとのいたみへの想像力を欠いていたか。

行政や司法の線引き主義の弊害・矛盾が、事件からの快復(グリーフワーク)を疎外する大きな要因の一つではないか、という気がしています。
足利事件の菅家さんのこともネグリジェンスから生まれた悲劇という点では、時効問題と同じ枠組みで捉えられると気付かされます。
警察の捜査への憤りも未解決事件の遺族として、強く共感を覚えます。

未解決殺人事件の遺族たちは、今まで連帯できないまま、沈黙を守ってきました。
事件の様態がバラバラな上に、一件あたりの被害者が多くても数人、さらにたとえ訴訟をおこしても、加害者に経済能力がないケースが多くて、社会的にアピールしやすい集団訴訟を起こしにくかった、という事情があります。
世間の偏見もあり、己の恥の意識もありました。

それでもこうして声をあげた、その結果、1ヶ月足らずの期間でこれほどの想像を超える数の署名が集まったのです。

その背景には、被害者遺族お一人おひとりの熱心な活動もさることながら、やはり時効撤廃に向けた、一般の方々の高い関心と深い共感がある、と感じています。
普通の方々があたりまえのことがあたりまえになされていない、その憤りからこんなにたくさんのお気持ちを、お励ましを下さったのだと感じています。

池田小学校の方々の500ものお気持ち、グリーフワーク、難病支援XPの方々、読み聞かせの方々のお励ましに、「ミシュカの森」の絆を感じました。
国内のみならず、海外からのレスポンスも大きく心強く感じました。
何より嬉しかったのが星美の方々のお励ましです、本当にありがとうございました!
同窓の方々のみならず、期を超えて、また先生方、シスター方、修道会の方々にもお世話になりました。

11日に法務大臣のもとに皆さまのお声をお渡ししてまいりました。
このお声を必ず届かせなければならない、と感じています。

そのためにも、これで終わりということではなく、今後も署名活動を続けて行きたい、と思っています。
明日も自民党の公聴会に出かけます。
朝の8時半からということで、仕事前に行ってきます。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。
梅雨時、どうぞ皆さまご自愛くださいませ。
心よりの御礼まで。

入江 杏